一般業者(1枚目)・協会専門業者(2枚目) 壁際の捨て板工事を比較。 1枚目は、青矢印方向からの雨水が捨て板の下を壁方向へ流れてしまいます。雨水は屋根材裏面に流れ込んでしまうため雨漏りの原因になります。 2枚目は、壁際に流れ込む雨水を全て下にある屋根の上に流す構造になっています。
棟違い部分の工事を比較。 棟違いとは、左上方向にあるケラバから棟へと続く部分を言います。非常に雨漏りし易い部分ですが、屋根材メーカーの施工仕様書には工事方法が記載されていないため独自の方法で工事している業者が多く見られます。 1枚目は、白点線部に捨て板を取り付けていないため雨水が棟部に流れ込んでしまい雨漏りします。 2枚目は、捨て板が取り付けられていて、ケラバ部に流れ込んだ雨水が下段の屋根上へ流れる構造になっています。
一般業者(1枚目)・協会専門業者(2枚目) 寄棟屋根、棟部工事を比較。 これは棟部の棟包み(棟板金)を取り外した状態です。 1枚目は、棟の中心部に入り込んだ雨水で雨漏りを繰り返していました。その影響で棟廻りが変色しています。 2枚目は、棟部から雨水が入り込まないようにガルバリウム本体を上方向に立ち上げ加工がしてあり雨水が入り込む余地がありません。
切妻屋根、棟部工事を比較。 これも棟部の棟包み(棟板金)を取り外した状態です。 1枚目は、棟部から入り込んだ雨水がガルバリウム裏面へ流れ込んだ影響で防水シートのあちこちに染みが見られます。 2枚目は、棟部から雨水が入り込まないようガルバリウム本体を立ち上げて、がっちりガードする施工がされています。
棟包みが強風で剥がれた修理例。 棟包みが剥がれ飛んでしまうと近所の家に被害を与える影響があります。切妻屋根より寄棟屋根の方が棟の長さが長いため影響を受けやすくなりますが、棟が剥がれる原因は棟内部にある笠木が腐ってしまうから。 1枚目は、ガルバリウムにして僅か数年、剥がれた原因を教えて欲しいと言われましたが、原因は上で説明した棟部の間違った工事法にあります。
ガルバリウム屋根は、一度間違った方法で工事されてしまうと一からやり直さない限りきちんと直す事が出来ないため定期的な修理が必要になります。 このような間違った工事法をする業者は全体の90%以上もいます。ガルバリウム鋼板での屋根カバー工法や葺き替えをお考えの場合は注意が必要です。